お勧めの本
ときどきの雑記帳(http://www.kt.rim.or.jp/~kbk/zakkicho/)で、
あなたの好きなその本を紹介してください。 できればなぜ、どの辺が好きなのか書いてくださるとうれしいです。
とあって、ちょうどいい本があったので紹介します。
実は図書館で読んで買ってないです。
ページ数の割りにはちょっと割高かなーと思いますが、いい紙を使っていますし、内容を考えると妥当かなと思います。
内容はπに関すること色々詰め合わせです。良くこんなこと調べたなーということがいっぱい載っています。ありとあらゆる公式や、かってアメリカでπの値を法律で決めようとしたこと、古代エジプトやメソポタミヤでπがどう扱われていたか、和算でπを計算したこと、πの数列は乱数列なのかの議論などなど。
個人的に感心したのはπの計算の桁数競争においてπを直接求めるアルゴリズムだけじゃなくて、そのとき必要になる高速フーリエ変換による多倍長掛け算やニュートン法による除算や開平のこともちゃんと書いてあることです。
あと、色々な証明も概要が書いてあります。πが超越数であることとか。全然理解できませんでしたが・・・。さすがに詳細はこの参考文献を見てねとなってます。
ちょっと古い(2001年発売、原書はフランスで2000年くらいだと思う)ので最新の話を入れた2版が欲しいなと思います。